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8月30日(水) 「三国志演義」を観た (2)
このDVDを見るまで中国の歴史についてほとんど興味は無かったのですが、見るにつれ中国の風習、文化、中華思想などいろいろ勉強になりました。

ここで「三国志」について最小限理解しておきたい事項を少し紹介します。

「三国志」には
歴史として史実を追った"正史「三国志」"とその歴史をもとにして小説として主に創作された「三国志演義」があります。

の三つに分裂し争っていた戦国の世、およそ西暦180年~260年頃の中国を三国時代と呼びます。

正史「三国志」の著者は陳寿で、三国時代の蜀で生まれて育ち、蜀滅亡後、晋に仕えて三国志を書きました。
陳寿は魏の役人でしたから、魏を正統として魏書にのみ本紀を書きました。

三国志演義の創生期は魏が正統か蜀が正統かという政治的な思惑をはらみつつ書き継がれ、一般には後世に至るほど蜀正統論が主流となっていきます。

元末明初(約14世紀)の羅貫中の「演義」は、陳寿裴松之の史的三国志を縦糸に、三国志平話や戯曲、講談、逸話などの物語的三国志を横糸にして編まれた一大歴史物語です。

三国時代の前は漢という国が全土を統一していました。途中新という国に奪われたので便宜的に前漢(又は西漢)と後漢(又は東漢)に分けられ、三国時代はこの後漢末期の混乱を「劉備」「関羽」「張飛」の三人の英雄が覇を競い独自の国を建国したことから言われているのです。

諸葛孔明が東南の風を呼んだり、妖術まがいの妖計を用いたりするなど一部過大な誇張が随所に見られ、また漢王朝を滅ぼした曹氏、特に曹操を悪玉、漢王朝を再興しようと民衆の中から立ち上がり奮闘する蜀漢の劉備を正統な漢王朝の後継者という視点から書き、その臣下たちを美化する勧善懲悪の傾向が強いのが特徴です。正史との照合性は高いのですが、部分によっては明らかなくい違いや創作が存在します。


三国志についてとても参考になるHP
ど素人
http://www.geocities.jp/doshirouto_sangokushi/index.htm
蒼天三国志
http://www.h4.dion.ne.jp/~aruiwa/index.html
司徒's ホーム
http://www.geocities.jp/aydahn42df5/
by elfin05-2 | 2006-08-28 19:37 | 映画・ラベル
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